バッテリーのこと

目次
電池の種類とは
電池は端子の素材や電気を起こす仕組みで3種類に分類できます。
1.一次電池
充電ができない使いきりの電池です。
マンガン乾電池
アルカリ電池
アルカリボタン電池など
2.二次電池
繰り返し充電して使える電池です。
鉛蓄電池
ニカド電池
リチウムイオン電池
自動車のバッテリーは繰り返し充電ができる二次電池です。
3.燃料電池
燃料の化学反応によって電気を起こす未来の電池です。
水素・酸素燃料電池
アルコール燃料電池
固体電解質燃料電池
バッテリーの役割とは?
バッテリーの役割は
主に3つあります。
1.エンジン始動
2.電気負荷に対する電力供給
3.電圧安定装置としての働き
バッテリー形式の見方
バッテリーにはそれぞれに定められた規格があります。今回はJIS(日本工業規格)をみてみましょう。
55B24L
○最初の数字 55 性能ランク
○2番目のアルファベット B バッテリーの短側面の大きさ[A,B,C,D~H]
○3番目の数字 24 バッテリーの長さ(cm)
○4番目のアルファベット L 端子の方向 +端子短側面側からみて右側に端子が並んでいるのがR、左側に並んでいるのがL
エコカーのバッテリー
自動車の燃費をアップさせる為に、いかにエンジンの負荷を減らすかという観点から
最近の自動車はバッテリーと発電機を緻密に制御して燃費を稼いでいます。
充電制御車とは?
従来の自動車のバッテリーと発電機では、常にエンジンの力で発電機を回し続けていて、
そこからバッテリーに充電していました。
そこに、充電制御車と呼ばれる自動車が登場してきました。
この車はバッテリーが元気なときは、発電の機能をストップさせて、エンジンに走行以外の余計な仕事をさせないことにより、
燃費を稼ぐ車です。バッテリーが疲れてきたときは、フルに充電することになり、充電と放電を頻繁に繰り返すことになります。
そのため、バッテリーには短時間で充電できるクイックチャージ性能に優れた(充電受入性)と放電気味でも使用できる高い耐久性が求められます。
※充電制御車に通常のバッテリーとつけると…
オルタネーターでの充電が長くなり、燃費が悪化する。
バッテリーが完全に充電できず、容量不足でトラブルになる可能性がある。
アイドリングストップ車とは?
アイドリングストップ車とは信号待ちなどの停車時に、エンジンを完全に停止してしまう自動車のことです。
エンジンがストップしますので、その間は燃料を消費しませんので、その分燃費が伸びます。
しかし、バッテリーにとっては、エンジン停止中は充電されず、代わりにエアコンやカーナビなどの電装品への電気の供給やエンジンの再始動に電気を供給する事になりますので、非常に過酷な状況です。
アイドリングストップ車用のバッテリーには
更に高い耐久性と更に高いクイックチャージ性能が求められます。
その要求にこたえるため、従来とは違う規格が必要となります。
従来のバッテリーと区別するため、新たな形式表示が着てされています。
Q-55△
頭のアルファベット Q 外形寸法の区分
2番目の数字 55 性能ランク
性能ランクの後ろに R がある場合、端子の位置 (Lの場合は表示なし)
バッテリーの外観の異常
このような症状が見られたら、交換の目安となります。
○液面のバラつき
○側面などのふくらみ
○端子の腐食
○コーションラベルの焦げ付き
○年数経過による天面汚れ
○白い粉が出ている
バッテリーの点検
テスターと比重計を使って点検します。