ホンダが軽自動車から撤退?
衝撃のニュースです。
N-BOXが軽自動車販売ナンバー1の快進撃を
続けているホンダが
なんと、
軽自動車市場から撤退を検討している
との情報です。
情報によりますと撤退の時期は2025年とのこと。
うわさの内容を見ていきましょう。
ホンダの軽自動車って?
グローバル企業となり、全世界で自動車を
製造・販売するホンダにとって
日本専用の規格で利益の少ない軽自動車は
うまみの少ない商売であるととらえられたのが
原因ではないかと推測されています。
ホンダのニュースリリースによると
2017年1~12月
生産ベースで
国内生産 81,7万台
海外生産 441,9万台
となっており、海外市場が重要になっていることがわかります。
海外市場をメインに据えての商品展開するうえでは
国内専用となる軽自動車は効率の良くない事業と
いえるのかもしれません。
そもそもホンダの4輪事業へのとっかかりは
軽商用自動車の製造でした。
その後、軽乗用自動車のN360がヒットし、
続いてライフとつづき、軽自動車事業を続けてきました。
しかし、じつはホンダは一度軽乗用車の販売を中止しています。
そのまま、軽トラックと軽バンの販売を続け、
’88年にトゥデイで復活し、
それは今までも国内販売の主軸として続いています。
ホンダの救世主Nシリーズ
近年ではN-BOX・N-WGN・N-ONEのNシリーズが
大ヒットでホンダの稼ぎ頭となっています。
このNシリーズではセンタータンクレイアウトの採用など
プラットフォームから一新し、
17年にはN-BOXがフルモデルチェンジし2代目となっています。
19年初頭にはN-WGNもフルモデルチェンジの予定で
ますますホンダの軽自動車が盛り上がってくるかというこのタイミングでの
撤退の噂です。
Nシリーズの中でもN-BOXとN-WGNは2代目へとチェンジすることとなりましたが、
じつは
N-ONEに関してはフルモデルチェンジの情報がありません。
ホンダ関係者の中では後継車種がないとのうわさもでており、
軽自動車事業の撤退の噂と合わせて
非常に気になります。
このNシリーズが出る前はあまりホンダの軽自動車が
元気がない時期がありました。
このころの社内では
国内の軽自動車の規格が撤廃となり、それに伴いコンパクトカーの
開発に力を入れるべきという意見が増え始め、
軽自動車の開発が遅れたという経緯がありました。
しかし、実際は軽自動車の規格の撤廃はなく、慌てたホンダは
本腰を入れて開発したのがNシリーズでした。
軽自動車撤退の理由は?
ホンダの軽自動車事業の撤退の理由は
一言でいえば「新型車の開発資源の集中」です。
こんなにも好調で
ホンダの国内販売の屋台骨を支えているといってもよい
軽自動車事業から撤退するということはにわかに信じがたいことです。
しかし、国内での自動車のマーケットは徐々に縮小気味ですが、
それ以上に北米、中国でのマーケットの競争が激しく、
商品力を維持するためには隙間なく新型車を投入することが
必須です。
しかし、ホンダは新型車開発のための費用と人材に
余裕があるとは言えません。
海外の市場をメインにとらえるとするならば、
国内専用の軽自動車の開発が後に回される
ということも仕方がないことなのかもしれません。
このような流れはホンダだけではなく、
ほかのメーカーでも大なり小なり同様の構造となっていて、
国内専用の車種を用意することは難しい状況となっています。
国内専用でなくとも
日本のユーザーに目を向けた自動車づくりをしてほしいと考え
ホンダの軽自動車事業の撤退は撤回という
方向に進むとうれしいです。